私の古い小さなひな飾り

 私のお雛様はガラスのケースに入れて飾るコンパクトなものでした。親王・三人官女・五人囃子・右大臣左大臣・仕丁の15人が何とかそろって、ガラスケースの中に納まっていました。箪笥や茶道具などのお道具はありません。全てはケースの中に入らないので、お道具は省いて製作販売されたものかと思います。
 子供の頃は、赤いもうせんの7段飾りのお雛様にあこがれていました。友達の家のお雛様と自分の家のお雛様を比べて、母親に「自分のお雛様は小さいしお道具もない」と文句を言って困らせたこともあります。
 でも大人になるとだんだん考え方が変わってきました。大きいお雛様は飾り付けが大変で、そのために飾らなくなってしまうお宅もあると聞きました。私のお雛様は小さいのでさっと出すことができます。華やかさも大切ですが、扱いやすさ大事だなと思うようになりました。
 数年前に、ガラスケースは処分しました。ケースの扉の枠が傷んでしまい、地震のことも考えての思い切っての決断でした。それからは、たまたま通販で見つて購入した木目込みのお雛様用の段飾りに、お雛様を飾っています。とても小さいですが、お道具一式もそろえることができました。

日本の伝統の雛人形について

最近では日本でもいろいろなドールやフィギュアがブームになっていますが、そういったフィギュアブームの源流とも言われているものには、日本の雛人形があります。
雛人形は日本で古くから伝わる伝統の儀式でもあるひな祭りで飾られる人形で、日本に住む女性なら子供の頃雛人形を飾ったという経験は誰しもあります。
雛人形は女の子が生まれたときに新たに買い与えられることもありますが、多くの日本家庭では代々母方の家系から譲り受け継がれたその家独自の雛人形が存在していると言われているのです。
こういった日本の伝統文化でもあるひな祭りとそれを彩る雛人形は、これからも日本の古きよき伝統文化として多くの家庭に根付き続けていくのです。
最近ではこういった雛人形にもプレミア価格が付くものもあり、インターネットオークションなどで取引されているケースも存在します。
雛人形は日本独自の人形文化として、これからも多くの女子に受け継がれていくでしょう。

年に一度の女の子のお祭り

私のひな人形は生まれて初めてのひな祭りの時に祖父が買ってくれたもので、もう30年前のものになります。
結婚してからは実家から持ってきたので、今もひな祭りが近づくと忘れずに飾っています。
木目込み人形の親王飾りで、お雛様もお内裏様も優しい表情をしています。着物も屏風などの飾りも全体的に淡い色合いで、春らしくフワッとした雰囲気なので部屋でも浮かず、とても気に入っています。
私は三姉妹の長女なのですが、妹たちもそれぞれ自分のひな人形を持っています。三つとも親王飾りなのですが、それぞれ個性があり、並べてみるとおもしろいものです。
三姉妹ということもあって、子供の頃はひな祭りは我が家の一大イベントでした。三人とも着物を着せてもらって並んで写真を撮ったり、母は毎年必ずちらし寿司やはまぐりのお吸い物、他にもたくさん料理を作ってお祝いをしてくれました。今でもひな祭りの時期になるとその頃のことを思い出します。
そういうこともあって、我が家に女の子はいませんが、ひな祭りはちゃんとお祝いしなければいけないという思いがあるので、私もひな人形を飾ってちらし寿司を作るようにしています。
ひなまつりだけでなく、このような伝統的な行事を大事にして子どもにも伝えていきたいと思います。
雛人形(ひな人形)と五月人形のひととえ